【ホルモンの栄養】こんなに栄養が豊富なの!?ホルモンの隠れた魅力とは

ホルモンといえば、「焼肉」に「もつ鍋」に「モツ煮込み」に…。想像したらヨダレが出そうになる人も多いのではないかと思います。子どもの頃には美味しさが分からなかったけれど、大人になって食べると大好物になってしまったというのもよく聞く話です。そんな大人に大人気のホルモンですが、栄養面は一体どうなのでしょうか??



ホルモンとは?

ホルモン料理はたくさんありますが、ホルモン料理を思い浮かべたとき、その名前に疑問を感じたことはありませんか?
見た目からしておそらく同じものなのに、焼くと「ホルモン焼き」「ホルモン鉄板」などと呼ばれるのに、鍋や煮込みになると「モツ鍋」「モツ煮込み」となることが多いですよね。

「ホルモン」=「モツ」という認識は正しいのでしょうか?
まずはホルモンとは一体何なのかについてご説明します!

「ホルモン」=「もつ」??

『ホルモン』とは、牛や豚の臓物(内臓)のことです。
狭い意味では小腸・大腸を、広い意味では正肉以外のかつて破棄していた部位をも含む臓物全般が含まれ、皮・胃・肝臓・心臓・腎臓・子宮・肺・腸などを用います。

『もつ』とは、臓物(ぞうもつ)の「もつ」だそうです。
ホルモン、畜産副生物、内臓肉とも呼ばれていたということですが、「もつ」は昔から食肉業者や料理人の間で隠語として使われていたそうです。

要するに「ホルモン」=「もつ」ということですね。

名前の由来について

「ホルモン」という名前の由来についてですが、2説あります。

①【ホルモンは方言だった】という説
ホルモンは今では牛や豚の内臓全般のことを言ったりしますが、昔はこの部分は食べることなく、毎日捨てられていたそうです。

それを戦後の大阪で、とある洋食店の店主が「これも何かの料理に使えないか」と、いくつかのホルモン料理を編み出したそうなのですが、元々は捨てていた部位だったので「放るもん→ほるもん→ホルモン」と呼ばれたそうです。
(関西では捨てることを“放る”とか“ほかす”といいます)

②【ホルモン分泌を促進する滋養料理であったことから】という説
1920年代に精力を増強する料理のことを「ホルモン料理」ということが流行したそうです。
当時のホルモン料理には卵・納豆・山芋・スッポン料理なども含まれていたそうで、ホルモンに関しても栄養豊富な内臓を食べると活力がつくとして名づけられたとのことです。

昭和になると料亭や洋食屋が内臓料理をホルモン料理としていたそうで、ホルモン分泌を促進する滋養料理であることに因んでいるといわれています。

以上の2説ですが、②の方が有力であるとされています。

ホルモンの種類

牛ホルモンと、豚ホルモンの種類(部位)について簡単にご紹介します。
「え??これもホルモン!?」と思う意外な部位もたくさんありますよ。

牛ホルモン(全19種)

① タン
 言わずと知れた牛の舌。先端は油が少なくサッパリとしていますが、根本は油が多く柔らかいです。

② カシラ
 頬の部分の肉で、脂肪が多いのが特徴。よく動かす部分のため、固いですが旨みは強いです。

③ ショクドウ
 食道部分ですが、赤身肉に近い食感と味わいで脂の感じもほとんどありません。

④ ウルテ
 気管の軟骨にあたる部分。かなり固いので包丁で切れ目を入れるのが通常です。

⑤ レバー
 肝臓は栄養が多く濃厚な味わいが特徴です。
 
⑥ ハツモト(コリコリ)
 大動脈の心臓に近い部位。脂は多いですが軟骨のようなコリコリとした食感です。

⑦ ハツ(ココロ)
 心臓。脂はなくコリコリとした食感が特徴で、刺身でも焼肉でもおいしいです。

⑧ シビレ
 胸腺。柔らかいですが脂っぽさは少なく、クリーミーな食感です。

⑨ サガリ
 横隔膜から垂れ下がった部分。見た目も味も肉に近いですが、ホルモンの一種です。

⑩ ハラミ
 横隔膜の外側の部分。脂がのっていて肉に近い味わいのため人気が高いです。

⑪ ミノ
 第一胃。弾力のある独特な食感が特徴です。できるだけよく焼いた方がいい部位です。

⑫ マメ
 腎臓。形がそら豆に似ています。独特の香りがあるので好き嫌いがはっきりと分かれます。

⑬ ハチノス
 第二胃。見た目が蜂の巣に似ています。弾力が強く噛みごたえがあり、コラーゲンが豊富です。

⑭ センマイ
 第三胃。脂は少なめでサッパリしています。鉄分が豊富で黒いのが特徴です。

⑮ ギアラ(赤センマイ)
 第四胃。しっかりと焼くと歯ごたえが強く、濃厚な味わいを楽しめます。

⑯ ヒモ(マルチョウ)
 小腸。柔らかく、脂が多いです。火が通りやすいので、焼き加減は軽めがおすすめ。

⑰ シマチョウ
 大腸。適度な脂と歯ごたえが特徴のホルモンの王道です。よく焼くのがコツです。

⑱ コブクロ
 子宮。クセがなくコリコリした歯切れのいい食感が特徴です。焼くと少し柔らかくなります。

⑲ テッポウ
 直腸。開くと鉄砲の形に似ています。脂が少なくサッパリした味わいが特徴です。
 

豚ホルモン(全16種)